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DESIGN CONCEPT

設計の考え方

3つの設計の柱

1.コミュニケーション
2.   トータル バランス
3.  2つの『カ ン リ』


1. コミュニケーション


どんな仕事でもコミュニケーションは大切なことです。
住まいづくりも同じ、一番大切なことは『コミュニケーション』。

 
住宅設計に関わることは年々複雑になってきていますので、住まい手自身ができるだけ理解を深めていただけるように設計の段階でも施工の段階でも一つ一つ確認しながら進めていきますが、それでも難しい部分があるかと思います。
それゆえに短期間でお互いを理解し合うためにも『コミュニケーション』が大切になってきます。 そして『コミュニケーション』の数だけ、長く愛着を持って住んでいただける住宅ができると思っています。
 
『コミュニケーション』による住まいづくりは建て主様と設計者はもちろんですが、設計者と作り手、建て主様と作り手の三者が一体となって作り上げていくことで『いい住宅』から『いい住まい』へと繋がっていくと考えます。
 
住まいづくりは『人と人』とのコミュニケーション。
相性も大切な要素です。
依頼先を選択する際は、住まいづくりに求めるニーズと合わせて考えてください。


2. トータルバランス


住宅設計は全体を俯瞰して見る能力が必要です。
デザインだけではなく様々な視点に立って設計することが大切です。

 

特注品を多用するなどデザインに偏れば、イニシャル、ランニングコストの両面で割高になったり、メンテナンス費用が余計にかかったりします。
住宅は完成して終わりではありません。
トータルデザインを行う上でのポイントは5つ
完成してからが生活の始まりであり、また維持管理していく始まりでもあるのです。それらを踏まえ、長く住んでいただけるように設計をするために重要と考えている5つのポイントをあげます。  

 

 

住宅は生活の場であります。
毎日の生活にとって使い勝手は大切なことです。
家事動線はもちろん収納計画、カウンターの高さや設備機器の選定など住まい手にとって機能的であることが大事です。
要望することを整理し、コストバランスを考え足し算ではなく、引き算のデザインの中で優先順位を考えながら、できだけシンプルなデザインにするようにします。
出来上がった住宅は我々の設計したものでありながら、住まい手らしい住宅が出来上がります。
性能と仕様のバランスを考え、機能的でシンプルな住宅を提供できるデザインを心がけています。 

 

わたしたちの事務所は主に木造を設計しています。
全棟構造計算によって構造の安全はもちろん明確な構造システムによるバランスの良い建物を目指して設計を行っています。
プランの特性、コストバランス、立地条件等ふまえた上で適正な工法を選択いただけるように木造軸組工法、枠組壁工法、SE工法と様々な工法にも対応。
戸建住宅は耐震等級3、賃貸住宅等は耐震等級2をベースにご希望に沿った構造計画を行います。
現場では配筋検査、上棟後の金物検査(建物規模により変わります)においてはわたしたちの他、構造設計者が立会い検査を行います。

 

一昔前に比べて各分野で省エネが進んでいるにもかかわらず、なかなか進んでいないように思われます。省エネ化が逆に増エネにつながるライフスタイルをしているようにも思えてきます。
しかし住宅においては家庭エネルギーが増加傾向にあるのは事実であるため、より省エネ化された住宅を設計することが求められています。
省エネ住宅と言ってもレベルがあります。地域によっても要求されるレベルが異なります。当然、レベルが高くなればなるほどコストも上がっていきます。今は必要以上の省エネ化ではなく、身の丈にあった省エネ化が必要です。
ソフトとハードの両面からコストバランスを考え、ライフスタイルに合わせたレベルの設計を心がけます。

 

 

住宅を建てること自体、環境に負担がかかること。少しでも負担を軽減できるように地産地消の自然素材を採用することが大切だと思っています。
ただ自然素材はある程度同じものが揃わないために余分なコストもかかり、メンテナンス費用もかさみます。経年変化を楽しむ素材を選び、全体のバランスの中で適材適所を考えるように心がけています。
また単体としての住宅ではなく、まちの一部として周辺環境に溶け込み、良い影響を与えられるような外部デザインを目指しています。

 

住まいづくりは、すべての要望が叶うというわけではありません。
短期、中期、長期的にライフステージを考え、まずは何に重点をおくか考えることが大切です。予算は限られているのでその中で何ができるか、何を取捨選択しなければならないかを考えていかなくてはなりません。
施工会社によって価格が変わりますので、品質管理の面からしてもコストをどう配分していくかを考慮に入れることが求められます。
住宅は完成と同時にメンテナンスコストもかかってくる大きな買い物です。イニシャルコストだけでなくランニングコストを含めたコストバランスを考慮に入れることが大切です。

 

3. 2つの『カンリ』


『監理と管理』。前者は設計監理、後者は施工管理。
どちらも重要な『カンリ』です。

 

同じカンリでも役割分担が違っています。この二つの車輪がうまくかみ合わないと住みよい住宅にはなりえません。
設計監理は設計事務所が基本的には週1回を目安に現場のチェックを行いますが、立会い検査、材料検査、工程チェック、施工図チェック等の業務を行います。
施工管理は施工会社によって管理体制は変わりますので、コストバランス、プロジェクトの特性を踏まえ選択するようにしますが、『監理と管理』の両面から考えて、現場監督が必ずつく施工会社を選ぶようにしています。
内容によってはかなりの施工精度を要するものもありますので、施工会社のレベルによってコストも違ってきます。
現場管理費が高い施工会社はコストなりにしっかりとした管理を行っているので、施工会社を決める際はコストバランスを考慮に入れ検討することが必要です。
この2つの『カンリ』によって住宅の出来が変わります。
しっかりとした体制が重要です。